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2015-08-14

反射炉ビヤ:農兵スチーム


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ユニークでありながら意味のある名前がとても印象的な反射炉ビヤさん。
今回も登場です。

反射炉ビヤ1

 

反射炉ビヤ :  農兵スチーム

Style :  カリフォルニアコモン
Alc      :   5%
IBU   :   35
日本・静岡・伊豆韮山

 

農兵スチーム1

 

 

この農兵スチームは、低温で発酵させるラガー酵母を
エール酵母の発酵する高い温度でつくりあげたビールです

エールの特徴とも言える華やかな香りと味わい
そこにラガーのキリッとしたキレをも兼ね備えたハイブリッドビールです。

使われているホップがドイツの新鋭フレーバーホップ ポラリス(Polaris) 
ミントのような清涼感が特徴になっていて
こちらをホップをのみ単一で使用しバランスよく仕立げています。

ラガーとエール両方の特性を持ち合わせ持つ農兵スチーム・・・恐るべし!
さて、反射炉ビヤさんといえば歴史&雑学です。

 

まずはビールの起源です。

19世紀のカリフォルニアで冷蔵設備がなかったために、
低温で発酵させるラガー酵母をエールの発酵する温度帯で発酵させつくられたビールが
蒸気(スチーム)のように噴きあげたことに由来し、
「スチームビール」または「カリフォルニアコモンビール」と呼ばれています。

 

ではなぜ農兵というか!?

伊豆の地に縁ある日本初の西洋式民兵 「農兵(のうへい)」とかけています。

 

農民と兵隊という2面性を併せ持つ「農兵」と
ラガーとエールという「スチームビール」も2つの性格を併せ持つもつ
この共通部分が大事なわけです。

この農兵とは何でしょうか!?

 

平時は農民として田畑の耕作に従事している者たちが、異国船来航などの非常時には
武器を持った兵士として活動することを可能にする制度です。

 

この農兵を言い出したの人物は・・・
こちらも反射炉ビヤさんのビールの名前にもなっている
太郎左衛門こと江川英龍です。

この御方、先見の目が凄すぎます。

Exif_JPEG_PICTURE 反射炉ビヤ4

 

英龍が農兵採用を強く求めた背景には、
幕府による海岸防備体制の不備があった
といいます。
江戸時代の海岸防備は、組織されているものではなくて
複数の藩がそれぞれ担当区域をそれぞれに警備をしていました。
ですので、非常時には各藩が担当区域に個別に兵を派遣しないといけないんです。

 

しかし、藩自体が海岸近くではなく内陸部に位置している場合は、
緊急時と言っても派兵が遅れたりすることもある上に
派兵するたびに多額の費用が藩にのしかかるという不合理な点があったことも
大きな問題になっていました。

 

英龍は、そうした問題点を考慮した上で、
日頃から韮山代官領の農民に軍事的な訓練を行わせ
急な時には農兵として動員し、
迅速に海岸防備体制をとれるようにすることを考えたわけです!
全くもって凄すぎます英龍さん。

 

反射炉ビヤ6 反射炉ビヤ7

 

実際、韮山代官所のお膝元にある金谷村の農民の一部は、
かねてから洋式の小銃などを用いた訓練を受けていたようです。

安政元年(1854)のペリー再来航の際のお話です。
英龍はアメリカ側との交渉の一端を担ったという人物なのですが、
交渉にあたって代官所の手代らと共に金谷村の農民からなる一隊を
鉄砲隊として連れて行ってるんです。

 

黒船 ペリー

 

しかし、幕府の正式な制度としての農兵は、
実は英龍が生きている間には実現しませんでした。

 

それはなぜか!?

 

答えは簡単です。


一時的にでも、農民が武器を持つことを許可するというのは、

兵農分離という原則を厳しく守ってきた幕府にとっては
そう容易に受け入れられない要求だったからですね。

士農工商・・・あくまでも武士が一番上なんです。

 

しかしこれが歴史の面白いところ。

時代は流れ幕末
松下村塾出身の高杉晋作らが挙兵して保守派を打倒するクーデターに成功し、
倒幕派政権を成立させました。
その新政権は、西洋式軍制を採用した民兵である奇兵隊や藩の諸隊を整備し
大村益次郎を登用してのゲベール銃やミニエー銃など
新式兵器の配備、戦術により軍事改革を行ったんです。

 

高杉晋作 大村益次郎

べゲール銃

つまり幕府は制度として認めていなかった農兵に敗れたんです。

そして、この大村益次郎
神楽坂からほど近い九段の丘から上野を見ているんです。

 

大村益次郎2 大村益次郎3

 

そして高杉晋作
歴史好きにはたまらない人物ではないでしょうか!!!
彼の言葉は今もなお残され名言になっています。

 

人間、窮地におちいるのはよい。意外な方角に活路が見出せるからだ。
しかし、死地におちいれば、それでおしまいだ。
だから、おれは困ったの一言は吐かない。

真の楽しみは苦しみの中にこそある。

戦いは一日早ければ一日の利益がある。
まず飛びだすことだ。思案はそれからでいい。

過ちを改めれば、それは過ちではないのだ。

 

そしてコレ!

おもしろき こともなき世を おもしろく

 

かっこ良すぎる!!!!!

コレにて歴史の授業を終わりにします。

 


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